極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
普段の自分が人からどう見られているのかわからないが、とにかく誰にも知られたくない。
「本当にお願いします」
何度も頭を下げて必死に懇願する美羽に、翔が〝まぁまぁ〟と手を上下にひらひら振る。まるで興奮した動物を宥めるような仕草だ。
「わかったから心配するな。しかし本当に飛行機が好きなんだな」
実物の飛行機はもちろん大好きだが、モデルプレーンはいつでも手に取って眺められるのがいい。
あまりにも熱中し過ぎたのが、過去にただひとりだけいた彼氏に愛想を尽かされた原因だ。
「航空会社に勤めたのも飛行機が好きだからなんです」
本当の志望は整備士だったが、適性がないため諦めざるを得なかった。
何度か父親に買ってもらった飛行機のプラモデルも、満足に組み立てられなかったから。手先が不器用なうえ空間識別能力が低いのだろう。
そんな理由もあり、組み立てる必要のないモデルプレーンにどっぷりとはまってしまった。