極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「根っから飛行機が好きってわけだ。あ、うちの飛行機もあるじゃないか。俺がはじめて操縦した機体だ」
翔が奥に飾ってあるオーシャンエアラインのモデルプレーンに手を伸ばして取った。「懐かしいな」と言いながら、裏返したりフラップやジェットエンジンなどを見たりして唸る。
「へぇ、結構細部まで再現されてる」
「機体番号もちゃんと書かれているんですよ」
ほらと得意げに言いながら主翼を指差したら、思いのほか顔が近づき過ぎてしまい、慌ててパッと離れる。目の端で捉えた翔が笑った気配がして決まりが悪い。
「それ、冷めないうちに飲んだほうがいい。リラックス効果があるから、今夜はよく眠れるだろう」
唐突に彼がティーカップを指差す。なんと、美羽が寝不足だから淹れてくれたらしい。
「ありがとうございます」
そそくさと彼から離れてソファに座る。テーブルに置いたカップを手に取ったら優しい香りがした。