私の推しは世界一!!
「ん?ああ。
放っておけばいいわよ。
はい。
これ、利穏に渡しておいて。
放心してるだけだから、しばらく待っているだけでなおるでしょ。」




ほ、放心……。





私、放心するほど変なこと言ったかな……?


「えっと……。映画のチケット?」


「うん。友達からもらったんだけど予定が合わなくて……。しかもこの映画……。」


「なんかいわく付きなの?」


「いわく付きというか……。
この映画を見終わったカップルはよりラブラブになるとか……。」



「へー。ジンクスってやつ?」


「そう。
私も見に行く相手がいれば無理矢理にでも予定開けるのにな……。
ま、沙羅は相手がいるからんぐっ!」


「あれ?利穏くん?起きたの?」





何かを言いかけた笑実ちゃんの口を
手で無理に遮った利穏くんの姿があった。


何故か汗をかいている。






って!!笑実ちゃん苦しそう!!



「ちょっ!笑実ちゃん死んじゃうよ!利穏くん!!」


「おい!姉貴いいか、ぜってぇ俺のこというんじゃねーぞ!」



「〜〜〜〜〜〜〜っ!!(ばーーーーーーーーかっ)」



「っ!!おい!姉貴!
今絶対バカっていったろ!!
アホ姉貴!!」


「〜〜〜〜〜〜〜っ!!(あーーーーーーーーーーほっ)」


「おいっ!!」


「話してあげて利穏くん!!
笑実ちゃんが呼吸困難で死んじゃう!!
それに笑実ちゃんはそんなこという子じゃない!!」



「何を夢見ているんですか先輩!?
姉貴はそんな純情なキャラじゃないです!」



「何言ってるの!?笑実ちゃんほどいい子はいないよ!!」


「先輩!!騙されています!!
姉貴は悪魔です!!
小さい頃から一緒の俺が保証します!!」


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(早く手を離して!!!!!)」








< 21 / 25 >

この作品をシェア

pagetop