棗ちゃんはステキな恋がしたい
声のする方に顔を向けると
そこに、立っていたのは――
「ミツルさん!?……どうしてここに」
丸メガネに学生服。
完全にうちの生徒になりきっているが、どういうつもりなんだろう。
「まさか、無断で侵入したんですか」
「転校さ」
て……てんこう!?
「ここの生徒になることにした」
「……なんの、冗談」
ドッキリですか。
「冗談じゃない。棗の心を動かすためなら僕はなんでもするって決めたんだ」