販売員だって恋します
原因はあの秘書であるのは、間違いなくて。
気にして見てみると、由佳はその秘書を時折、目で追うのが分かる。
秘書の方も自分の上司に気を配りつつ、隙のない雰囲気のくせに由佳と目が合うと、やたらと綺麗な顔で口元に微笑みを浮かべたりする。
なんなのだろう、この雰囲気は。
どう考えても、何かあったとしか思えないのだ。
一体どんな関係なのか確認したくて、件《くだん》の大藤という秘書に会いに行ってみた。
一言で言うと、気に食わない。
いけ好かないやつ。
人の神経を逆なでするのがうますぎる。
つまり、嫌いだ。
正直に言えば、焦っていたことも否めない。
それでも自分の肩書きで、今まではある程度苦労をせずに来たとは思う。
けれど楠田絋と出会ってからは、自分の肩書きに恥ずかしくない自分でいたい、と思ってそれなりに努力してきた。
だからこそ、あしらわれたことに腹が立つ。
『いやです』とか言うか〜??
いかにも大人の余裕がある雰囲気。
誰にも、なににも呑まれない。
自分を持っている。
気にして見てみると、由佳はその秘書を時折、目で追うのが分かる。
秘書の方も自分の上司に気を配りつつ、隙のない雰囲気のくせに由佳と目が合うと、やたらと綺麗な顔で口元に微笑みを浮かべたりする。
なんなのだろう、この雰囲気は。
どう考えても、何かあったとしか思えないのだ。
一体どんな関係なのか確認したくて、件《くだん》の大藤という秘書に会いに行ってみた。
一言で言うと、気に食わない。
いけ好かないやつ。
人の神経を逆なでするのがうますぎる。
つまり、嫌いだ。
正直に言えば、焦っていたことも否めない。
それでも自分の肩書きで、今まではある程度苦労をせずに来たとは思う。
けれど楠田絋と出会ってからは、自分の肩書きに恥ずかしくない自分でいたい、と思ってそれなりに努力してきた。
だからこそ、あしらわれたことに腹が立つ。
『いやです』とか言うか〜??
いかにも大人の余裕がある雰囲気。
誰にも、なににも呑まれない。
自分を持っている。