【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
◇ ◇ ◇   



「美鈴さん、今日はありがとうございました。とても楽しかったです」

「こちらこそ、お土産まで貰ってしまって……。ありがとうございます」

「いえ。では、また連絡します」 

 高木原さんは軽く笑顔を向けると、そのまま駅とは反対の方面へと歩いていってしまった。

「……また連絡します、か」 

 それはまた三回目があるということなのだろうか?……でも確かに、高木原さんはとても優しい人だ。気を遣ってくれるし、わたしが飽きないようにたくさん話をしてくれるし。何よりずっとわたしの目を見て話してくれる。

 しかもわたしがアップルパイが好きだと話すと、お土産に美味しいお店のアップルパイを丸々ワンホールもお土産にくれた。すごい人だ、高木原さんは。

 そんな人なら、当然色んな人にモテると思うし、女の子からだって告白とかされていそうだ。それにわたしみたいな女より、彼にはもっと相応しい人がいるのではないかとも思うのだけど……。なぜわたしなのだろうか?

 そう思っているものの、そんなことを聞けないのがわたしだ。
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