【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「なんだ?違うの?」
「違うよ!……そんなんじゃ、ないから」
「そう?まぁ、仲良くやりなさい。あなたたち、結婚を前提にお付き合いしてるんだから」
お母さんの言うことに、わたしは「うん」とだけ答えた。そしてミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出して部屋へと戻った。
そしてミネラルウォーターを一口飲むと、紙袋をテーブルに置き、そのままベッドに座った。
「……結婚、か」
わたしはまだ結婚する気なんてなかった。……だけど、だけど。本当に梓さんとなら、わたしは結婚して幸せになれるかもしれないって、そう思えてきたのもまた事実だ。
わたしは本当に、梓さんと結婚して幸せになれるのではないか?そう思ってる。……わたしも、わたしも梓さんのことを好きになっているのは、間違いない。 初めて出会ったあの時よりも、今の方が好きだと思える。
手を繋いだりするだけでドキドキするし、嬉しくなるし、胸が高鳴る。こんな気持ちになれるって、本当に素晴らしいことなのかもしれない。
わたし、こんなにも梓さんのことを思ってるんだな……。