【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「美鈴? ちょっといいか?」
「なに?」
お父さんがお風呂から出て、わたしの部屋のドアをノックした。
「入るぞ?」
「うん」
お父さんは部屋の中に入ってきた。わたしはお父さんに視線を向けると、「どうしたの?」と声をかけた?
「どうだ?高木原さんとは、うまく行ってるのか?」
「……まぁね」
「そうか。 どうだ?高木原さんとお見合いして、美鈴は良かったか?」
お父さんにそう聞かれて、答えに迷った。良かったかどうか聞かれると、それはそれで分からないからだ。
「俺も美優紀も、お前たちの幸せが一番なんだ。だからもし、高木原さんとの結婚を迷っているのなら、正直に相手にそう言った方がいいぞ?」
確かにお父さんの言う通りだ。梓さんとわたしは、お見合いという形で出会い、こうして交際を始めた。……だけどわたし、梓さんとなら結婚してもいいかな?って、今なら本当にそう思える。
梓さんは、わたしを幸せにすると言ってくれたし。何やりも、本当に優しくて思いやりのある人だと思う。 だからわたしは、梓さんとこれからも明るい未来を作っていきたい。