私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
「そこまで気付いていたというのか……!」
「ここまでの予測、それに基づく証言、確たる証拠がないとここまで詰め寄りませんよ。……まあ、しらばっくれる素振りすらしないのが、清々しいですけど?」
「……!」
一方は怒りに打ち震え、また一方は淡々としながらも、互いに睨み合う。
その間では、法院裁判官が「え?星見?行方不明?」と、互いを交互に見ながらオドオドしていた。
「……では、罪を認めるんですね?大人しく、お縄について頂けますか?」
竜樹様が、その決定的な一言を口にした。……その時。
「ふっ……」
架威は、肩を上下に震わせていた。
「ふっ……ふっふっ……」
血走ったような瞳そのまま、片方の口角のみを上げて、不気味な笑い声を漏らしている。
静まった場内には、一層と響く。
一人で不気味笑う様を、竜樹様は表情を変えることなくただ、突き刺すような冷たい視線を送っていた。
「ふふっ…ふっ、あははははっ!……ふざけるなぁぁぁぁっ!!」