私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

ドロドロの隙間から、キラリと紅い鉱石がチラッと顔を出す。

……あれは、魔族の心臓『核』だ。

『核』を破壊しないと、魔族は何度でも甦る。

しかし、その心配は無さそうで。少し遅れてその『核』も体と共にドロッと溶け出してカタチを失くしていた。

すると、断末魔の悲鳴もピタリと止んだ。完全消滅したという証拠だ。



(……)



少し前までは、そこに『人』のカタチを成していたものが、全て泥と化した。

その泥の塊を、ボーッとしながら一点凝視する。

自分でやらかしたことだけど、あまり実感がないというのが本音で。



私……人型魔族を倒した?

初めて魔族と対峙して、初めての戦果……ということになるのだろうか?しかも強い人型。

ほ、ホント……?



自分が信じられないという感情だが、その前に目の前の視界がぼやけて、頭がクラクラする。

無理もない。先日の姫様回復の時以上に神力を使ったのだ。

痛手もあの時以上。



ま、まずい……。



立っていられなくて、膝が折れる。フラリと体が揺れるが……そんな背中を受け止める、柔らかい感触がした。

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