私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
聖威の傍には天王様がいた。
いつもの穏やかな話し方でそう言って、笑顔を見せている。
これが実力?!……いえ、滅相もございません。と思っていたら、聖威が「やかましい。無責任だぞ」と、辛辣に言い返していた。
それにも関わらず、天王様はニコニコしたままだけど。
というか。この二人、一緒にいる……。あまりにも、何もなかったかのように普通に話してるし。
「……さて」
すると、聖威は顔を上げた。
視線をやる方向は……未だ、翼と対峙している架威の方だ。
「……兄上は、少々悪戯が過ぎたようだ」
そう呟いて、目を細める。
そして、私を床にゆっくりと座らせて、その手を離した。
「……聖威?」
「これは、随分と他人や他世界を巻き込みまくった、私のお家問題だ。私がケリをつけるしかないんだよ」
「……」
「もう、覚悟は決めた」
凛とした横顔は、何かを決心したような面持ちだった。
「狼毅、舞空を頼む」
「うん、わかったよ。それにしても君の横顔、とても綺麗だね」
「……だから、歯の浮くようなセリフは毎度やめろ!」