私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
天部衆令嬢の毒殺未遂事件。
大事なので、善見城から調査官が派遣され、大々的な現場調査や聞き取り調査が行われる、と、思いきや……。
……だ、誰も来ない?!
この冷たい牢獄を訪れたのは、私を毒殺犯だと堂々と言ってのけた、ここの城主、韋駄天様と。
その息子である、私の婚約者の朝霧様。
そして、朝霧様が登場する時には、何故か必ず、一人の令嬢がくっついてやってきた。
令嬢は顔見知りだ。朝霧様の幼馴染である芙蓉様。韋駄天様の一族の傍系の令嬢。……私がいなければ、朝霧様と婚約していたのは彼女だと言われていた。
そして、韋駄天様と朝霧様は『おまえが犯人なのは間違いない』とか、『何故伽藍に毒を盛ったのだ?この恩知らず!』とか。
『所詮、身分の卑しい下級神族め!』とか……容疑のかかった私に聞き取りなんてそっちのけで、罵詈雑言を並べられた。
芙蓉様は何も言わず傍観していたが、目を見れば何を思っているのかは一目瞭然。
しかも、去り際、朝霧様に聞こえないように小声で私に嫌味を言った。
『やはり、野蛮な下級神族の令嬢なんて朝霧様とは釣り合わないものね?』と。