私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
あまりにも一方的に罵られるので、実家の両親を呼んでくれと頼んだ。
しかし、両親は来なかった。
全ての審判は韋駄天様に委ねると、へこへこと頭を下げたらしい。
下級神族が天部衆の高位神族に楯突けるわけでもなく、両親は毒殺未遂の容疑をかけられた私を……見限ったのだ。
この話を耳にした時、『あぁ、予想通りだな』と納得してしまった自分に笑いそうになった。
けど、泣きそうにもなった。
ひどい……あんまりだ。
両親の言いなりになって……夢も心の底に沈めて、この城に出仕してきたのに。
やりたくもない淑女教育に、侍女の仕事に。顔を広げ人脈を作るために、社交の場にだって背伸びをして幾度も参加した。
両親の言う通り、なるべく高位の神族の殿方に見染められるよう、着飾って、やりたくもないのに、愛想を振り撒いて。
なのに、その結末がこれだなんて。
(あんまりだ……)
そして、結局。善見城からの調査官が来ることはなく、三日目の朝。私には、忉利天からの追放、監獄への幽閉という罰が与えられた。そして、罰は即執行。無茶苦茶すぎる。
動物一匹いない辺境の怪しい森は、恐らく監獄への道。
ゴトゴトと幌馬車の音だけが響く中、木々の隙間から少しだけ覗く青い空を見て、なんだか悲しくなった。