男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
「申し訳ございません! 今の発言に、意味などなにもないのです。幼さゆえの戯言と、どうかお聞き捨てくださいませ!」
私は庇うようにスッとセリウスの前に出ると、サイラス様の足元に膝を突いて詫びを叫んだ。地面に頭を擦り付けるようにすれば、下ろしていた長い髪が項でふた筋に分かれ、毛先が地面にサラリと滑り落ちていった。
「待ってよ、セリーヌ姉様。陛下はさっき『面白い』とおっしゃってくださったじゃない。それに戯言ってなにさ。僕は間違ったことなんて言っていないんだから、姉様が謝る必要だってない」
「いいから!! あなたは黙っていなさい!」
後ろから伏した私の上半身を起こそうと肩を引いて無礼な発言を繰り返すセリウスに目眩を覚えながら、彼の手を乱暴に振り払う。
「……サイラス陛下、弟は幼少期より病気がちで、貴族子弟として当たり前の常識や作法の習得にも滞りがございます。弟には私から厳しく言い含めます故、なにとぞご容赦を……!」
サイラス様がどんな表情をしていたのか。ますます低く地面にひれ伏した私にはわからなかった。
私は庇うようにスッとセリウスの前に出ると、サイラス様の足元に膝を突いて詫びを叫んだ。地面に頭を擦り付けるようにすれば、下ろしていた長い髪が項でふた筋に分かれ、毛先が地面にサラリと滑り落ちていった。
「待ってよ、セリーヌ姉様。陛下はさっき『面白い』とおっしゃってくださったじゃない。それに戯言ってなにさ。僕は間違ったことなんて言っていないんだから、姉様が謝る必要だってない」
「いいから!! あなたは黙っていなさい!」
後ろから伏した私の上半身を起こそうと肩を引いて無礼な発言を繰り返すセリウスに目眩を覚えながら、彼の手を乱暴に振り払う。
「……サイラス陛下、弟は幼少期より病気がちで、貴族子弟として当たり前の常識や作法の習得にも滞りがございます。弟には私から厳しく言い含めます故、なにとぞご容赦を……!」
サイラス様がどんな表情をしていたのか。ますます低く地面にひれ伏した私にはわからなかった。