年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「優菜、これ下に敷いて座ってよ」
啓太が来ていた制服のジャケットを芝生の上に置いて私に座るように促す。
「汚れちゃうから駄目だよ。私ハンカチ持ってるから、それを敷くから、ね」
私はハンカチの上に座って、大きな木に寄りかかって両足を伸ばすと、啓太も直接芝生に座り同じように木にもたれた。
啓太は私の肩に頭を乗せて目を瞑る。
啓太が本当に眠そうにしているから、啓太の来ていたジャケットを啓太に羽織って。
「啓太、あの時気軽に撮影したらって言ってしまって、ごめんね」
「ううん、大丈夫だよ。優菜が気にすることない」
「まさかこんなに反響が凄くなるなんて想像できなかったの」
「・・・・。」
「あれ?啓太もう寝ちゃったの?ふふっ、本当に子供みたいでかわいい」
私もなんだか眠くなってきたな。
いつの間にか啓太の頭に寄りかかって、ウトウトしてしまったらしい。
休み時間に私たちを探しに来てくれた彩にそのシーンを写メられて。
彩からのメールを受信して、目が覚めた。