年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
ん?あれ寝ちゃってた。 メール?誰だろ。
≪優菜、素敵な写真をゲットしたから、これ自由に使いなよ≫
添付されている写真を開くと、さっきまでの眠っている私たちが写っていて。
わぁ、なんか素敵な写真。私じゃないみたい。
啓太も私が動いたから目を覚まして。
「ね、啓太、この写真見て。彩が撮ってくれたみたいなんだけどさ、雰囲気出てない?私、これ好き」
「んーっ、どれ?見せて」
「はい」
「へぇー。俺たちだよな?すげー、絵になるな。なんかこの写真、泣けてくる」
「また泣き虫になった」
「これさ、俺たちの結婚式で使おう。絶対にいいと思う」
「ふふっ、結婚するんだ、私たち」
「なにそれ?しないの?ねぇ、優菜」
「んー、じゃあ私たちの遺影でもいいよ」
「おお、それでもいいな」
ずっとこの場所にもいられないから、私たちは気合を入れてそれぞれのクラスへ戻った。
私は大丈夫だったけど、啓太はその日から大変だったみたい。
ごめんね、啓太。