愛して欲しいなんて言わない!

西九条の父親

「理菜、起きなさい」

布団の上から声がした

まだ眠いよ
私は布団の中に潜る

すると布団が大きくはがされた

「起きなさい!」

「眠いよぉ」

「もう6時だ」

「まだ6時でしょう」

私ははがされた布団を掴むと
また頭までかぶった

西九条のため息が聞こえた

呆れているのだろう
でも起きれない

中途半端に夜中に起きたせいか
私は眠くて眠くて
起きれそうになかった

「理菜、起きないなら
朝ごはんは抜きだ」

「え?
それは困る」

私は勢いよく起き上がった

だって昨日は
夕飯を食べてない

それで朝食も抜きでは
昼まで体がもたない

私が顔をあがると
西九条がにやりと
笑った

「着替えて来い」

「うん」

私は布団から出ると
自分の部屋に行った
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