愛して欲しいなんて言わない!
あ~考えるの面倒だ
何でもいいや

今日はゆっくり過ごそうっと

「おはようございます」

横になった私の顔の前に
鈴子さんがにょきっと顔を出した

「あ…はい
おはようございます」

つられて私は挨拶をしてしまった

「ご飯を食べたら、お車で
お送りします」

「どこに?」

「学校でございます
隼夜さまに起きたら
送るように言われておりますので」

「はあ…」

は?
学校に送る?

休めない?
堂々と遅刻しろと?

「隼夜さまからのメモでございます」

鈴子さんが私に一枚のメモ用紙を
渡してくれる

白い紙には大きな字で
『馬鹿は勉強しに行け』
とだけ書かれてあった

ああ、さらに行きたくなくなった
学校に行っても
あいつから解放されることはないと思うと

憂鬱になる
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