愛して欲しいなんて言わない!
私はテーブルに顔をつけた

眠い…
今日は午後にお昼寝しようかな

「そこで寝るなら
ベッドに行けよ」

「ベッドに行ったら
起きれなくなる」

欠伸をして
出てきた涙を指で拭ったとき

インターフォンが鳴った

「こんな朝っぱらから
誰だよ」

私がぼやきながら
椅子から立ち上がる

インターフォンの音から
エントランスからではなく

玄関のドアの前にいるようだ

私は
スリッパでパタパタと歩いて
玄関に向かった

西九条は
気にせずに
料理を続けていた

「はあい」
私はかったるそうにドアを開けた

「…?
2-Dの担任」

私は顔を見てぼそっと呟いた

厚化粧に
おしゃれをしている青山 舞が
買い物袋を提げて立っていた

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