幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
リーゼロッテとフランチェスカが二人並んでいるのに満足したで、母はふふっと笑った。
母のスキル"作物育成"は、母が手をかけた作物は、通常のものより大きく、おいしく、栄養価が高くなるというものだ。しかも生育スピードも通常の二倍ほどになるというおまけつきだ。
そのため、フリードベルク公爵家で食される作物は、大半が公爵夫人である母が自ら手を動かして育てたものだ。公爵家の裏手には、広大な畑があり、常に三十種類ほどの作物が育てられている。
(……そうね。お母様のスキルを受け継ぐのでもいいかも)
母のスキルは、食卓を明るく楽しくしてくれる。
父のように戦争に行きたいとは思わないから、母のスキルを受け継ぐ方がいい。時計を見上げれば、そろそろ神殿に向かう時間だ。
フランチェスカと顔を見合わせ、うんうんとうなずき合ってから手を繋いで招待客達の前に進み出る。
「今日は、私達のために集まってくださってありがとうございます」
集まった招待客達に、リーゼロッテとフランチェスカは並んでお礼を言う。
そっくりの可愛らしい姉妹が同じタイミングで頭を下げるのに、招待客達の温かな目が向けられた。
母のスキル"作物育成"は、母が手をかけた作物は、通常のものより大きく、おいしく、栄養価が高くなるというものだ。しかも生育スピードも通常の二倍ほどになるというおまけつきだ。
そのため、フリードベルク公爵家で食される作物は、大半が公爵夫人である母が自ら手を動かして育てたものだ。公爵家の裏手には、広大な畑があり、常に三十種類ほどの作物が育てられている。
(……そうね。お母様のスキルを受け継ぐのでもいいかも)
母のスキルは、食卓を明るく楽しくしてくれる。
父のように戦争に行きたいとは思わないから、母のスキルを受け継ぐ方がいい。時計を見上げれば、そろそろ神殿に向かう時間だ。
フランチェスカと顔を見合わせ、うんうんとうなずき合ってから手を繋いで招待客達の前に進み出る。
「今日は、私達のために集まってくださってありがとうございます」
集まった招待客達に、リーゼロッテとフランチェスカは並んでお礼を言う。
そっくりの可愛らしい姉妹が同じタイミングで頭を下げるのに、招待客達の温かな目が向けられた。