幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「俺はムラト、あんた達もここを掘りに来たのか?」

(わあ、本物のドワーフだ……!)

 リーゼは、ドワーフを見るのは初めてだった。
前世のゲームや漫画で見ていたドワーフとは共通するところも、異なっているところもある。背が低く、リリンダほどしかないところは前世で知っていたドワーフと同じだが、髭は生やしていない。ポケットのたくさんついた、つなぎのような服を着ている。

「私はリーゼ、掘りに来たわけじゃないよ。デリモの領主なの」

 リーゼの口から出た領主という言葉に、ムラトは目を丸くしたけれど、リーゼが背中に背負っているリュックサックから兎の耳が突き出ているのに気が付いて優しい目になった。

「こりゃまたどえらい小さな領主様だなぁ!」

 彼の言葉に、嫌味はまったく感じられなかった。小さいのは本当のことなので、リーゼも嫌な気はしない。

「あなたは、ここで何をしているの? この鉱山は、もう銀は採れないって聞いたけど」

 リーゼの言葉に、ムラトは若干気まずそうな顔になった。

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