幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 リーゼは首を傾げた。なんだかまがまがしい気配を感じるが、瘴気と言われてもなんのことかよくわからない。
 かわりに説明してくれたのは、リーゼを守るようにぴったりと側についているサージだった。

「地面から噴き出してくる――なんだろうな、毒ガスみたいなものか? それを吸い込んでしまうと、動物が魔物になることがあるんだ」
「魔物って、最初から魔物として生まれてくる生き物なんだと思ってた」

 サージの説明に、リーゼはびっくりした。
 もちろん、魔物という存在は知っていたけれど、この世界の魔物は、人間を含めた普通の動物とはちょっと違う存在。魔物という種族があって、人間と対立しているのだと思っていた。
 瘴気を吸い込むと魔物になるなんて、聞いたことがなかった。

「王都のあたりは、アビゲイルの神殿に仕える神官達が土地を浄化しているから瘴気が発生することはめったにないし、子供に聞かせたい話でもないだろ。リーゼ嬢ちゃんが知らなくても不思議はないさ」
「へぇぇ、神官のお仕事に、そんなものもあったんだ!」

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