幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「――逃げる!」
血にまみれた剣を手に、リリンダは再びリーゼを抱えて走り出した。
「吸血鬼って! ねえ、吸血鬼ってどういうこと?」
「あれは酔った吸血鬼。普通じゃない」
「……酔う?」
酔っ払い、ということだろうか。それにしては酔い方が斬新過ぎるが。
「普通の吸血鬼は、血を吸わなくても大丈夫。瘴気を吸って酔った吸血鬼だけ、血を求めてうろつくと聞いた。見るのは初めて」
「だけど、おじさん達血を吸われてなかった!」
廊下に倒れていた元傭兵は、出血はしていたものの血を吸われた気配はなかった。そこを指摘すると、リリンダはふぅっとため息をついた。
「――たぶん、女子供優先」
「あぁ……」
なんとなく理解した。
子供の血の方がおいしいとか若い娘さんの血の方がおいしいとかあるのだろう。吸血鬼にも好みの味覚があると解釈すれば、わからなくもない。
そしてここにいるのは幼女と若い娘さんだ。自分達が獲物として認識されているというのは実に気分が悪い。
「……吸血鬼はやっかい」
「どうすればいい?」
「心臓に杭を打って、首をはねる――けど、ここには杭がない」
「そうだね。あとは?」
血にまみれた剣を手に、リリンダは再びリーゼを抱えて走り出した。
「吸血鬼って! ねえ、吸血鬼ってどういうこと?」
「あれは酔った吸血鬼。普通じゃない」
「……酔う?」
酔っ払い、ということだろうか。それにしては酔い方が斬新過ぎるが。
「普通の吸血鬼は、血を吸わなくても大丈夫。瘴気を吸って酔った吸血鬼だけ、血を求めてうろつくと聞いた。見るのは初めて」
「だけど、おじさん達血を吸われてなかった!」
廊下に倒れていた元傭兵は、出血はしていたものの血を吸われた気配はなかった。そこを指摘すると、リリンダはふぅっとため息をついた。
「――たぶん、女子供優先」
「あぁ……」
なんとなく理解した。
子供の血の方がおいしいとか若い娘さんの血の方がおいしいとかあるのだろう。吸血鬼にも好みの味覚があると解釈すれば、わからなくもない。
そしてここにいるのは幼女と若い娘さんだ。自分達が獲物として認識されているというのは実に気分が悪い。
「……吸血鬼はやっかい」
「どうすればいい?」
「心臓に杭を打って、首をはねる――けど、ここには杭がない」
「そうだね。あとは?」