幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
リリンダは剣を吸血鬼の胸に突き立てた。今度は剣を引き抜くことなく心臓を貫いたまま残し、リーゼの手を引いて走り始めた。厨房に飛び込む。
「リーゼは守る。約束した」
「リリンダ! 私大丈夫だから! そんなに走らなくても大丈夫だから!」
「――頑丈な扉。食物保管庫」
厨房の奥にある食料保管庫にリリンダはリーゼを押し込んだ。
「私、囮。リーゼは、朝までここにいる。中から鍵をかける」
「だ、だめだよリリンダ! リリンダも一緒じゃないと!」
まだリリンダの想いは、サージには受け入れられていない。それなのに、リリンダを犠牲にするわけにはいかないのだ。けれど、リリンダは扉を閉じ、走り去ってしまった。
食料保管庫に押し込まれたリーゼは、周囲を確認した。周囲にあるのは、屋敷で皆が食べるための食料。
(……あれなら)
リーゼの目にとまったのは、明日の朝、スープにするため置いてあった大根だった。端に転がっていた包丁を取り、大急ぎで先端を鋭くする。
「――かたくなぁれ! かたくなぁれ!」
「リーゼは守る。約束した」
「リリンダ! 私大丈夫だから! そんなに走らなくても大丈夫だから!」
「――頑丈な扉。食物保管庫」
厨房の奥にある食料保管庫にリリンダはリーゼを押し込んだ。
「私、囮。リーゼは、朝までここにいる。中から鍵をかける」
「だ、だめだよリリンダ! リリンダも一緒じゃないと!」
まだリリンダの想いは、サージには受け入れられていない。それなのに、リリンダを犠牲にするわけにはいかないのだ。けれど、リリンダは扉を閉じ、走り去ってしまった。
食料保管庫に押し込まれたリーゼは、周囲を確認した。周囲にあるのは、屋敷で皆が食べるための食料。
(……あれなら)
リーゼの目にとまったのは、明日の朝、スープにするため置いてあった大根だった。端に転がっていた包丁を取り、大急ぎで先端を鋭くする。
「――かたくなぁれ! かたくなぁれ!」