幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
公爵が呆然とつぶやく。今、リーゼが皆を守ったというのに彼はまだ信じられないらしい。
「嘘だ、その娘は聖女などではない!」
先ほどまで、リーゼのこと手元に引き戻そうとしていたくせに、リーゼが反対するとなると再び捨てようとしているらしい。
だが、今のリーゼは彼のそんなところを見ていても、なんとも思わなかった。
「馬鹿にするなよ。フリードベルク公爵――吾輩は、フェンリルのシド。リーゼに、シドの名を与えられた。聖獣の名において宣言しよう。リーゼは聖女だ!」
リーゼと公爵の間に立ちふさがったシドは、天高く顎を突き上げて吠えた。
「私も、それを証言しましょう。見えない森のエルフ、王子アルダリオンの名において」
「エルフの王族だと……」
アルダリオンは、胸に手を当てて一礼した。誰かがつぶやくのも、リーゼの耳には届いていなかった。
(王族って、王子ってことよね……!)
たしかにアルダリオンは言っていた。エルフの王族は、見えない森を出て、広い世界を見るものだと。
「俺も、証言しよう。ドワーフの技師長ムラトの名において。リーゼは、聖女だ」
「嘘だ、その娘は聖女などではない!」
先ほどまで、リーゼのこと手元に引き戻そうとしていたくせに、リーゼが反対するとなると再び捨てようとしているらしい。
だが、今のリーゼは彼のそんなところを見ていても、なんとも思わなかった。
「馬鹿にするなよ。フリードベルク公爵――吾輩は、フェンリルのシド。リーゼに、シドの名を与えられた。聖獣の名において宣言しよう。リーゼは聖女だ!」
リーゼと公爵の間に立ちふさがったシドは、天高く顎を突き上げて吠えた。
「私も、それを証言しましょう。見えない森のエルフ、王子アルダリオンの名において」
「エルフの王族だと……」
アルダリオンは、胸に手を当てて一礼した。誰かがつぶやくのも、リーゼの耳には届いていなかった。
(王族って、王子ってことよね……!)
たしかにアルダリオンは言っていた。エルフの王族は、見えない森を出て、広い世界を見るものだと。
「俺も、証言しよう。ドワーフの技師長ムラトの名において。リーゼは、聖女だ」