死神は花を狂おしい程愛してる
車に乗った瞬間、花楓の口唇を塞ぐ。
「ンンン……」
いつもの深いキスよりも、苦しいキス。

必死に蒼士の胸を押し返したり、叩く。
「んん……んーん…んぁ…」
酸欠で、頭がボーッとしてくる花楓。
次第に力が、なくなり意識が飛びそうになる。

「……ん。わかった?花楓」
「あ…蒼、士…さ……」
「俺は花楓をキスで意識飛ばせるんだからね…!
忘れるなよ…?」
「う…ん…」
力が出ない花楓は、そのまま蒼士にもたれかかった。
それを嬉しそうに抱き締める、蒼士。
「可愛い~花楓。
だから、放せねぇんだよな……」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして、パーティー当日。
「はい、これ。
百田社長へのプレゼントです」
「あ、ありがとうございます」
ニコッと笑う、花楓。
無表情でプレゼントを渡す、洋次。

「あの…生見さんは私がお嫌いですか?」
「は?
そんなことないですよ?」
「なんか怒ってるように見えるから……」
「怒ってませんよ!むしろ、興味があります」
「え?」
「あなたのどこに、蒼士を変える要素があるのか……」
「は?」
「あなたに出逢って、蒼士は変わったから……」
「生見さんは、蒼士さんが大好きなんですね…!」
「は?」
さすがにこの言葉には、びっくりする洋次。

「キモいよ…花楓。
変な言い方するなよ…。
俺は花楓だけに想われたい!」
そう言うと、花楓の頬を撫でた。
「変な意味じゃなくて、蒼士さんが好きだから全てを知りたいのかなって……」
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