死神は花を狂おしい程愛してる
「そんなに見つめたら、また襲ってしまいそう…」
「え?」
「煽ってるようにしか見えない…!」
「そんなつもりは……」
慌てて目をそらす、花楓。

「竹井のことは気にしないで?
もう二度と、花楓の前に現さないようにさせるからね」
「え?それって、まさか…」
蒼士はただ微笑んでるだけだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日、蒼士と二人で街へ来ていた。
と言っても、洋次や他の部下が大勢、近くで待機しているが。
「今度はほんとに、花楓の買い物だよね?」
「うん。服が欲しくて……
ネットで見てもやっぱ、一度試着しないとわかんなくって……」
「だったらいいよ!
花楓の為なら、どこへでも連れてく!」
指を絡ませるように、手を繋いで歩く。
こうしていると、ほんとに恋人同士みたいで心地いい。

でもやっぱり、どこにいても蒼士は注目をあびてしまう。
「あの人カッコいい~」
「なんか綺麗よね~」
「てか、あの二人ベッタリだね」

「蒼士さん」
「ん?なぁに?」
「もう少し離れない?」
「は?無理っつたろ!?あんま言うと怒るよ!」
「いや…手を繋ぐだけにしよってことだよ」
指を絡ませているだけでなく、ベッタリくっついている二人。しかも、花楓が服を選んでいる間も後ろから包み込むように抱き締めている。
歩きにくいし、選びにくいのだ。
「だから!離れるとおかしくなんの!」
「うん…」

その後トイレに行き、用を済ませた花楓。
手を洗っていると、
「あ…あなた、花楓様?」
「え?」
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