死神は花を狂おしい程愛してる
意識が飛んで、引き戻され、また飛んで。
何度も、何度も……

「んぁぁ……蒼、士…さ…も…ゆる、して……」
「愛せないなんて…一緒にいられないなんて……
二度と言うなよ……」
「も…言わな、い…から…」
「ほんとに…?」
「傍…にい、ます……蒼士さ…んの…」
とっくに身体が自力では動かせなくなっていた。

「花楓の周りの邪魔者は、全て消すから……
だから、逃げても誰も助けてくれないよ…?」

「ちなみに、桐野 里紗と古澤 道子はこの世にいないよ…その他の友達も明日には消すからね……
あと、羽山も……」
「え?羽山さん!?」
「やっぱり!唯一の心の支えでしょ?羽山は」
「お願い!羽山さんには手を出さないで!?」
「羽山のことはそんなに、必死になるんだな…
嫉妬するな……
益々…………
いらねぇな………」
「え━━━?蒼、士さ…ん?」
「全て、消してやる!全て━━━━」

その言葉で更に正気が保てなくなる、花楓。

「あと、俺の仕事中は屋敷内にいてね?
もう…庭にも出れないよ!
外出も制限かけないとな……」

この日から、毎日…意識が何度も飛ぶ程に抱かれる花楓。
感覚が…自我がなくなっていく。
ただ、人形のように蒼士の愛を受け止めるだけになってしまった。





いつからだろう。
花は散りかけていた。

そして、もう花は……花楓は全て散ってしまった……。
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