死神は花を狂おしい程愛してる
そう言って、見上げている。
「可愛い…花楓。
下から見る花楓も、最高……!」
と嬉しそうに言った。

「ねぇねぇ…頭撫でて?」
と蒼士が言い、優しく撫でる。
「手…繋ご?」
と右手を伸ばしてきたので、その手に左手を伸ばし指を絡める。
そして結婚指輪の上からキスをした蒼士。
「キスして?」
と花楓を見上げ、熱っぽく見つめた。

「え…?恥ずかしいから、無理……」
と目を逸らすと、蒼士が左手で花楓の後頭部を持ちグッと自分の方へ力強く押した。
「ンンン……」
そのまま口唇が重なって、深いキスをする二人。

口唇を離した蒼士が、うっとりして言った。
「今すぐ…抱かせて?」



………そして今、大きなベットに組み敷かれている、花楓。
「やっぱ…綺麗だ……花楓」
「あんまり、見ないで?」

抱かせてと言われ当然断ったが、蒼士にきっぱり言いきられた。
「てか、拒否権ないよ!
愛し合うことに関しては、花楓に俺を拒否する権利ない!
覚えててね!」

「なんで…もっと早く出逢えなかったのかな?俺達…」
組み敷いたまま、頬を撫でる蒼士。
「え……?」
「こんなに運命みたいに、一気に心奪われたの初めて!
花楓が傍にいれば、何もいらない。
てか、誰も…何も…俺達の中に入ってほしくない」

頬を撫でていた手が、首を通って鎖骨を滑る。
ブラウスのボタンをひとつ、ひとつと外していく。
ブラウスがはだけて、キャミソールが出てくるとそれをグッと首の方まで捲りあげた。
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