誰を?何を?見ているの?

☆☆二人の祖父


その頃·····

「忠臣、なんだか、良くわからんが
振り回されておるな。」
「そのようだ。」
「だが、二人の話を聞いて
どう思う?」
「何かあるかもしれないし
ないかもしれない。
わからんな。」
「わしは、彩葉が思うように
させてやりたい。
どうかのう?」
「お前が、そういうのなら
わしは構わんよ。
彩葉ちゃんの思うようにしよう。」
「ありがとう。
では、式はなし。
ネットで配信のみ
わしら二人の名前で。
お互いの会社の催しの際
都合が合えば二人を出席させよう。
住まい等は、二人に任せよう。
それでよいか?」
「ああ。構わんよ。」
と、二人はガッチリと握手をした。

その後に勇三は、忠臣には
遥の話しを簡単にした。

もう、孫はこの先
一人で生きていくと思っていた。
今回の忠臣からの話で
少しでも彩葉の心が動けばと
思っていた。
いや、願っていた、と。

忠臣は、勇三の話しを聞いて
合点が行った。
彩葉ちゃんには、幸せになって欲しい。
我が孫がそれを手助けできたら
と、願うしかない。

話をしてわかれた。
お互いの孫に話して
早々に動くことに。
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