誰を?何を?見ているの?
9項

☆☆なんで?


翌日に·····

「哲ちゃん、哲ちゃん!!
        どう言うこと!」
と、天音がやってきた。

「あっ、天音、お帰り。」
「ただいま。てか、違う。
薫ちゃん····、薫ちゃんが、
結婚したって、本当?」
「ああ。本当だよ。」
「どうしてよ?なんでよ?」
と、怒りながら泣き出す天音に
「う~ん?どうして?
と、言われても。
薫が決めたことだからね。」
と、なだめながら言うと
「哲ちゃんは。
哲ちゃんは、反対じゃなかったの?」
ぐずぐず、涙を流しながら言う天音に
「反対は、しないよ。
薫が決めた事には。
それに、お祖父様が絡んでるから。」
と、言うと。
「えっ、政略結婚とか言うやつ?」
「う~ん。少し違うかな。
お祖父様同士が仲良くて
会わせて見ようかとなったみたいだ。
まあ、風間の方は俺でも薫でも
良かったらしいけど。
薫が、自分が受けると
お祖父様に言ったらしい。」
と、話すと·····

「そんな·····

「天音は、やっぱり薫が好きだったの?」
と、訊ねると
コクン···と、頷いた。

今更の話をしてよいのか悩んだが····

薫と話してからにしようと思い
とどまる。


今、薫は彩葉さんと
上手くいっているみたい····だから···
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