誰を?何を?見ているの?

☆☆もう無理


あれから、4、5日が経過した。

病院が終わり外にでると
「よっ。」
「おう。」凪がいた。
「どうしたの?」
「ああ?たまには、幼馴染みの
顔でも見ようかと。
いやだったか?」
「クスクスッ、いやなわけないじゃん。」
心配して来てくれたんだ。

凪は、昔からこうだ。
凪と二人で並んで歩きながら
仕事の話やとも子の話をする。

すると、前から
「もう、薫ちゃん、なんかいい。
どっちつかずで最低。」
「だからって、夜な夜な
一人で出歩いたら危ないだろ。」

はぁっ····なにをやってるんだろう
この二人は·····

すると彼女が私に気づいて
横にいる凪を見て
驚きながら、顔が変わって行く
「なによ。あんた。
そんな男性がいるなら
早く薫ちゃんと別れて
私に薫ちゃんを返してよ。」
と、怒鳴る。
凪が「ちっ。」
と、舌打ちをしたから
手で凪を制して
「色々なしがらみがあるのです。
そんなことも理解出来ないのですか?」
と、言うと
「何よ。なんなのよ。
そんなに医者が偉いの?
薫ちゃんはね。
風間グループ総帥の孫なのよ。
医者風情が隣に立てる人じゃないんだから!!」
と、叫ぶ彼女に
心が冷たくなる。

悪いけど、こんな女を
ずっと好きだった?
あなたに落胆?憤りを感じた。

「天音!!」
と、薫が呼んだが·····
怒り心頭の彼女には
届いてなくて·····

「だから、なんなの?
風間がなんなの?
そちらこそ、そんなに偉いの。
私は、命を軽視する人間が
この世の中で一番嫌いなのよ。
薫、あなた達は、お似合いだわ。
明日、手続きします。
そちらは、そちらで動いて下さい。
凪、行こう。」
と、言い捨てると
「待って、彩葉。
俺は、そんな風に思っていない。
あの時、猛烈に反省した。」
と、言うが
もう、彩葉の耳には入ってなくて
それでも彩葉に追い付こうとする
薫を凪が止めた。

「お前、バカの上に男としても
最低だわ。叩き潰されろ。」
と、肩を押されて言われた。


薫は、
「·····あや····は·····っ····」
下を向き動く事が出来なかった。
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