誰を?何を?見ているの?

☆☆不安


彩葉と青山君が
一緒にいるところを良く見かける。

スタッフの人達からは·····

冷やかしだったり
本当に心配されたり
大丈夫だよって言われたりの日々。

【 信じてる 】
揺るぎないと信じたい

遥さんと彩葉の
恋人時代を知らない俺は
安易に考えてるだけなのでは
ないかと思えていた。

凪やとも子ちゃんからは、
「あれは、遥じゃない。
だから、お前は普通にしてろ。」
「彩葉は、今、動揺してるだけ。
信じていて欲しい。」
と、言って貰えた。

だけど·····
青山君を見る
彩葉は、愛しく···優しい···
顔をしていた·····

俺の······とは····違う·····

そんな彩葉を院内で見て
一緒にいれるほど
俺は、強くなく
毎日、自分のマンションへと
帰っていた。

そんな俺を兄貴が心配して
部屋に遊びに来てくれた。

ああっ、やはり、兄弟って
いいなぁ····と、兄貴に感謝する日々を
過ごした。

前回は、俺が間違っていた
だから、彩葉が間違いなら
待つが、本当に待って良いのか
俺がいるばかりに
彩葉が青山君にいけないのでは
ないかと······

俺は、彩葉がいつも笑顔で
幸せなら·····
その相手は自分であって欲しい

だが、違って····いても·····

百合さん···とも····約束····した·····

俺は、彩葉が負担にならないように
式場に延期を申し出て

院長や百合さん
佐久間の総帥
お祖父様には連絡をした。

佐久間の総帥とお祖父様には
病院が忙しいと伝えた。

お二人とも
「わかった。」
と、言われただけで済んだ。

凪からは、
「強行で行けば良かったのに。」
と、言われたが
「無理。」
と、返すと
悲しい顔をしてくれて
そんな凪に
「ありがとう」
と、伝えた。
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