彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「じゃあ俺が……
 みくるで
 人体実験しろってことか……?」



「するかしないかは、
 氷牙の自由だし。
 この本を持ち帰るかどうかも、
 あなたに任せるわ」




はぁ? 絶対に無理だろ?



人体実験なんて。

みくるで、できるわけないじゃん!




だって、失敗したら

みくるの命が、消えるんだぞ。


この世に、戻ってこれなくなるんだぞ。




それに……




みくるが幸せになる方法は、わかっている。



俺が、みくるの人生に関わらなければいい。


それだけで、みくるは幸せに生きられる。





だって、みくるには、総長がいて。


みくるを慕う、
子猫ちゃん達がいるんだから。




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