モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。



「俺、本当に来て良かったんですかね」

「果歩くん何回それ聞くの。むしろ心強いよ。僕と美乃里だけであの双子は手に負えないからね。ふたりともほんっとに果歩くんのこと大好きで、今日めちゃくちゃ楽しみにしてたんだから」

「はい……」

数日後。

月本家のキャンプに参加する日はあっという間にやってきた。

今は月本宅で剛さんのミニバンにキャンプ用の荷物をみんなで乗せているところ。

『来てよ』
美乃里ちゃんにそう言われたあの日から、いつものようにバイト終わりに『三日月』に寄れば、

剛さんにも早速キャンプの話が伝わっていたらしく、

『絶対来て欲しい』
『男手足りなくて不安だったんだ』

なんて言われて、完全に参加する流れへとなっていった。

元はといえば、俺が勝手に提案して招いたことなのだけど。
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