【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「くそっ!」

ドサッ!

ルイスは腕を掴んでアルマが寝ていたベットにアルマを押し倒した。

ルイスは歯を食いしばりながらアルマを見た。

「ルイス様...?」

「お前に...お前に俺の気持ちが分かるか?俺がどんな思いでアルーシャと婚約しているか、お前には分かるのかよ!?」

「ルイス...!んんっ!」

ルイスは角度を変えながらアルマにキスをした。

アルマは抵抗しようとしたが、ルイスに腕を掴まれていて、振りほどく事は出来なかった。

「お前を守りたかったんだ...。だから俺は...!」

「ボクを守る?」

どうしてボクがルイス様に守られなくちゃいけないの?

ボクはただのメイドだよ。

守られる存在じゃない。

メイドや執事は主人の身の回りの世話や護衛が仕事。

ボク達は守る側。守られる側じゃない。

そんな事、ルイス様が一番分かっているはずなのに。

どうして...。
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