食堂の白井さんとこじらせ御曹司
「メイク動画の多くは、よりメイクが上達したいという人に向けてのものが多いのです。メイク初心者には言っていることが分からないことも多いです。就活メイクの情報もあるにはありますが……。大きなブラシに粉をたっぷりつけて余分なものを落としてから円を描くように頬にのせますと言われても」
黒崎さんはバカではないので、言わんとすることが伝わったようです。
「ああ、たっぷりとはどれくらいか。余分なものとはどれくらいか、円はどの程度の円か、上からか下からかどう動かすのか、どれくらいブラシを強く当てればいいのか……僕にはわからないな……。何度も繰り返し試行錯誤すればできるようになるかもしれないが……」
「そうです。練習が必要ですし、練習しようにも教えてくれる人がいなければ難しいですし、化粧を苦手だと思っている人からすれば、練習することすらどうしたらよいのか分かりません」
職員通用口から大学に入り、学生相談室に戻りました。
「どうしたらいいのか……」
「相談者には、時間を作ります。もう就職活動が始まっていますよね。私が簡単に教えます」
黒崎さんの顔がぱぁっと輝き、そして、首を傾げました。
ええ。わかります。その表情の意味。
「食堂ですから、化粧の匂いを食事につけるわけにはいきませんのでしていませんが、化粧はうまくありませんがそれなりにできますよ?」
「え?あ、すまない、その、疑ったわけでは……」
ああ、やっぱりノーメイク姿しか見せてませんものね。私に化粧ができるのかと疑ったのですね。
「匂いを付けたまま食堂の仕事に戻るわけにはいきませんから、その女学生に時間を取ってもらうなら終業時間後になりますが……」
黒崎さんが頭を下げた。
「ありがとう!ではさっそく」
「待ってください、問題がありました」
「え?問題?」
「残業代……出ますか?」
「ああ、出る!出す!問題ない!大学の学生の問題を解決するための立派な仕事なんだから!誰が何と言おうと、俺が文句を言わせない!」
時計を見ると、そろそろチャイムがなる時間です。
「それから、相談した女性とだけの問題ではありません」
黒崎さんがはっとする。
「確かに……相談者と同じことで悩んでいる人もいるかもしれない……どうにかしなければならないな」
そうですね。黒崎さんに考えてもらおうかと思いましたが、時間がないので思ったこと伝えます。
黒崎さんはバカではないので、言わんとすることが伝わったようです。
「ああ、たっぷりとはどれくらいか。余分なものとはどれくらいか、円はどの程度の円か、上からか下からかどう動かすのか、どれくらいブラシを強く当てればいいのか……僕にはわからないな……。何度も繰り返し試行錯誤すればできるようになるかもしれないが……」
「そうです。練習が必要ですし、練習しようにも教えてくれる人がいなければ難しいですし、化粧を苦手だと思っている人からすれば、練習することすらどうしたらよいのか分かりません」
職員通用口から大学に入り、学生相談室に戻りました。
「どうしたらいいのか……」
「相談者には、時間を作ります。もう就職活動が始まっていますよね。私が簡単に教えます」
黒崎さんの顔がぱぁっと輝き、そして、首を傾げました。
ええ。わかります。その表情の意味。
「食堂ですから、化粧の匂いを食事につけるわけにはいきませんのでしていませんが、化粧はうまくありませんがそれなりにできますよ?」
「え?あ、すまない、その、疑ったわけでは……」
ああ、やっぱりノーメイク姿しか見せてませんものね。私に化粧ができるのかと疑ったのですね。
「匂いを付けたまま食堂の仕事に戻るわけにはいきませんから、その女学生に時間を取ってもらうなら終業時間後になりますが……」
黒崎さんが頭を下げた。
「ありがとう!ではさっそく」
「待ってください、問題がありました」
「え?問題?」
「残業代……出ますか?」
「ああ、出る!出す!問題ない!大学の学生の問題を解決するための立派な仕事なんだから!誰が何と言おうと、俺が文句を言わせない!」
時計を見ると、そろそろチャイムがなる時間です。
「それから、相談した女性とだけの問題ではありません」
黒崎さんがはっとする。
「確かに……相談者と同じことで悩んでいる人もいるかもしれない……どうにかしなければならないな」
そうですね。黒崎さんに考えてもらおうかと思いましたが、時間がないので思ったこと伝えます。