独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
私は自分を落ち着かせ、透哉さんと並んで席に着く。
「琴子さん、こういうのが着たいとイメージしているドレスのデザインはありますか?」
まずは玲於奈さんに尋ねられた。
「いえ、具体的にはありません」
「透哉はどう?」
「俺は琴子が気に入ればなんでもかまわないよ」
「そう。じゃあまずは私からいくつか提案させてもらうわね」
玲於奈さんはテーブルを挟んだ向かいから、私たちの目の前にたくさんの資料を広げる。結婚式会場の雰囲気も考え、ドレスのサンプル画も見せてくれた。
彼女の印象から、モダンでエレガントな感じのデザインをする人だと思っていたのに、とてもシンプルで凛とした雰囲気のものばかりだった。
「どれも素敵です」
好みのデザインに、私は目を輝かせた。
私の様子に、透哉さんは虚を衝かれた表情になる。
「琴子がこんなにはしゃいでいるのはめずらしいな」
「そうでしょうか」
私は慌てる。声が弾みすぎていただろうか。
「琴子さん、こういうのが着たいとイメージしているドレスのデザインはありますか?」
まずは玲於奈さんに尋ねられた。
「いえ、具体的にはありません」
「透哉はどう?」
「俺は琴子が気に入ればなんでもかまわないよ」
「そう。じゃあまずは私からいくつか提案させてもらうわね」
玲於奈さんはテーブルを挟んだ向かいから、私たちの目の前にたくさんの資料を広げる。結婚式会場の雰囲気も考え、ドレスのサンプル画も見せてくれた。
彼女の印象から、モダンでエレガントな感じのデザインをする人だと思っていたのに、とてもシンプルで凛とした雰囲気のものばかりだった。
「どれも素敵です」
好みのデザインに、私は目を輝かせた。
私の様子に、透哉さんは虚を衝かれた表情になる。
「琴子がこんなにはしゃいでいるのはめずらしいな」
「そうでしょうか」
私は慌てる。声が弾みすぎていただろうか。