独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
「なんでもないです。おふたりの結婚式を最高に演出するお手伝いができるよう、精いっぱいがんばりますね」

「はい、ありがとうございます」

にっこり笑った彼女にお礼を言って試着を続けた。透哉さんの友人にウエディングドレスを作ってもらえるのが本当にうれしい。

透哉さんは私がどんなドレスを着ても「いいな」「それもいい」しか言わないので、私は迷ってしまう。

とはいえイメージがどんどん膨らんできたので、つたないながらも絵を描いて玲於奈さんに伝えた。

次回の打ち合わせまでに、その絵をもとに彼女がデザイン画を描いてくれるという。

採寸はデザインが決まってからなので、しばらくの打ち合わせは私ひとりでもいいらしい。透哉さんは多忙なのでありがたかった。

今日はここまでで、私と透哉さんは玲於奈さんとスタッフのみなさんに見送られてアトリエを出る。

結婚式がとっても楽しみになってきた。


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