Eye Love

学校に着いた時も、大地と耕平に美咲と付き合うことになったことを伝えた。

「そっか。おめでと」

「マジで？よーし！！
これは授業所じゃないな！パーッと騒ごう！」

大地が素っ気なく祝ったのに対し、まるで自分のことのように騒ぎまくる耕平。こいつらを足して２で割るとちょうど良いキャラが生まれるんじゃないか？俺は本気で考えた。

「ほら、やっぱり彼女になったじゃない」

少し、自慢げに言って来たのは沙梨奈だ。

「俺、頑張ったから！」

「頑張ったのは、裕也君の友達でしょ？」

こいつ…綺麗な顔して随分な毒を吐いてくるな。

「アルティメットの練習中にうつつを抜かさないでね」

「アルティメットかぁ…」

「あれ、
やる気じゃないのか？」

耕平が間抜けな声を出す。こいつ、陽菜と美咲のいざこざを忘れてるな？

「陽菜ちゃんと美咲なら合うと思うけどなぁ」

「あれ、沙梨奈？お前、俺の妹に会ったことあったっけ？」

「え？…あぁ、裕也君と美咲が合ってるんだから裕也君の妹も合うかなぁって思って…」

何か沙梨奈にしては、ずいぶん簡単な理由だな。

「そういう問題じゃないんだよなぁ」

授業が始まるチャイムが鳴ったのもあいまって、俺は自分の席に着いた。