Eye Love
「でも、裕也ん、星のペンダントだけで良く分かったね?沙梨奈が莢未だって……」
「別にペンダントだけじゃないさ、後は握手かな」
「握手?」
「渚、俺と握手しろって言われたらどっちの手出す?」
「え…?それは…」
戸惑いながら渚が出して来たのは、右手。
「なんで渚は今、右手を出したんだ?」
俺がそう言うと、渚は少し考えていたが、分からないと言った様子で首を傾げた。
「…無意識かな?」
「そう、渚は今日のフリスビーで分かったけど右利きだろ?人間ってのは普通、握手するとは無意識に利き手を出すんだよ」
「なるほど……」
渚は感心した様子で、自分の右手を眺める。
「だけど莢未は…右利きの癖に俺に左手を出して来ただろ?あれは、俺が左利きだって分かってた証拠だろ?」
「…半分、正解」
「それに、もっと決定的な証拠があるんだ」
俺はバッグから紙と鉛筆を取り、沙梨奈の名前をひらがなで書いた。
そして、そのすぐ下に、莢未の名前を書いた。
み や ざ わ さ り な
な り ざ わ さ や み
『みやざわさりな』を並び替えると、『なりざわさやみ』になる。
「簡単なアナグラムだったな」
「……いくらお馬鹿さんなゆーちゃんでもこれは分かっちゃったかぁ」
「まぁ、これもヒントがあったからな…」
『レタスとオニオンの順番が逆なんだよ!!』
ファーストフード店で言った耕平のこの言葉がヒントになったなんて口が裂けても言えない。
「なぁ莢未。何で消えた?」
俺は一番聞きたかった理由を莢未に直接ぶつける。
「ゆーちゃん…。あのね。これだけは覚えておいてね?女ってのは、死に顔を見られたくないの」
「別にペンダントだけじゃないさ、後は握手かな」
「握手?」
「渚、俺と握手しろって言われたらどっちの手出す?」
「え…?それは…」
戸惑いながら渚が出して来たのは、右手。
「なんで渚は今、右手を出したんだ?」
俺がそう言うと、渚は少し考えていたが、分からないと言った様子で首を傾げた。
「…無意識かな?」
「そう、渚は今日のフリスビーで分かったけど右利きだろ?人間ってのは普通、握手するとは無意識に利き手を出すんだよ」
「なるほど……」
渚は感心した様子で、自分の右手を眺める。
「だけど莢未は…右利きの癖に俺に左手を出して来ただろ?あれは、俺が左利きだって分かってた証拠だろ?」
「…半分、正解」
「それに、もっと決定的な証拠があるんだ」
俺はバッグから紙と鉛筆を取り、沙梨奈の名前をひらがなで書いた。
そして、そのすぐ下に、莢未の名前を書いた。
み や ざ わ さ り な
な り ざ わ さ や み
『みやざわさりな』を並び替えると、『なりざわさやみ』になる。
「簡単なアナグラムだったな」
「……いくらお馬鹿さんなゆーちゃんでもこれは分かっちゃったかぁ」
「まぁ、これもヒントがあったからな…」
『レタスとオニオンの順番が逆なんだよ!!』
ファーストフード店で言った耕平のこの言葉がヒントになったなんて口が裂けても言えない。
「なぁ莢未。何で消えた?」
俺は一番聞きたかった理由を莢未に直接ぶつける。
「ゆーちゃん…。あのね。これだけは覚えておいてね?女ってのは、死に顔を見られたくないの」