結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜
「動物園?いいよ」

私は祐くんと動物園に出かけた。

「凛ちゃん」

「何?」

「皆、ママと一緒なんだね」

祐くんは、繋いでいた私の手をぎゅっと握りしめた。
六歳でママが恋しいに決まってる。
パパとだって毎日一緒な訳じゃないし、お祖母様とは一緒とはいえやっぱりママに側に居て欲しいんだな感じた。

「凛ちゃん、僕のママになって」

祐くんの言葉に私は一瞬固まった。
祐くんは私に抱きついて来た、ああ、このまま祐くんのママになれたら、どんなに幸せだろうか。

でも祐くんのママになると言う事は大和さんの奥さんになるって事だよね。
ああっ、無理無理、こんな高いハードル乗り越えられないよ。

「祐くん、パパはダメって言うんじゃないかな」

祐くんはキョトンとした表情で言葉を発した。

「パパは凛ちゃんを大好きだからダメって言わないよ」

「でも、パパにすぐ他に好きな人出来るかもしれないし、私をずっと好きで居て貰える自信ないの」

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