篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。
それから20分が経って、そろそろご飯を食べ終えようとしてた時に結音が鉛筆を置き、伸びをしていた。
「終わったー!」
えっ、もう終わったの?
「私も終わった!」
その後に心音も声を上げて、2人とも宿題を片付け始める。
なんか、私が教える時より早い気がする。
やっぱり教えるのが上手なんだね。
「けーくん、教えてくれてありがと!」
「どういたしまして。
結音も心音ちゃんも飲み込みが早かったな」
「慧さんの教え方、分かりやすかったです!
先生とか向いてるんじゃないですか?」
心音の言葉に、妙に納得した。
確かに、篠宮くんは成績優秀で根は真面目そうだし先生向いてるかも。
こんなにカッコよかったら、つい見蕩れて勉強どころじゃなくなりそうだけど。
「そうかな」
「そうですよ、よかったらまた教えて欲しいです。
というか、お姉ちゃんと付き合ってお家デートしに来てください!」
「ちょ、心音!!?」
ついさっきまでもじもじしてた心音はどこへ行ったのやら、笑顔で流暢に喋ってる。