【完結】最高糖度のキミが好き


「えっと、だ、大丈夫。日野くんは?」



「俺は怪我とかないよ。ごめんね五十嵐さん。本当にごめん。どうしよう、許してくれる? えっと、じょ、除菌シートあるけど拭く? それともトイレで顔洗いたい?」



「うん、そんな気にしないで……、こちらこそ、えっと、転ばないようにしてくれてありがとう」



 日野くんは心底申し訳なさそうな、取り返しのつかないことをしてしまったという顔をしている。パニック状態だ。

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