この恋は狂暴です
《薫side》

「いつまでもダメージうけてんなよ桃弥!」 俺は桃弥にジュースを投げた。

ボトッ。
ジュースは桃弥の足元へ落ちた。 うまくキャッチできないところを見ると、桃弥のダメージはそうとうなモノだったらしい(笑)

「ああ・・ 悪い。」 そう言って、桃弥はジュースを拾い上げ、乃野を見る。

ギッ!! 思いっきり睨まれてる桃弥。
超――― カワイソ―――  (笑)


「そろそろ本題に入ろーぜ。」 俺は乃野と桃弥を促した。
2人とも 「あ!」 って顔をして、すぐテーブルの側へときた。
乃野は少し距離を置いてたケド(苦笑) 
 

「まずは、朝と帰りは俺が乃野を送り迎えするし、もし、俺の都合が悪い時は、桃弥にお願いするな。」
「おう。まかしとけ!」 桃弥はガッツポーズをきめる。

「昼も一緒に食えばいいから安心だけど、それ以外は俺らとクラスが違うから、どうしても隙ができる。」 

「相田さん以外に仲のいい友達とかは?」 桃弥が聞く。

「ん―――――。 それが、なぜか皆、私の近くに寄ってこないっていうか。美和は気にするなって言ってくれてるんだけど 
・・・ 私、何かした覚えないいんだよね?」
ハテナ顔した乃野を見て、俺はちょっと気になって何か知っていそうな奴を思い浮かべた。

なな・・ たしか、乃野と同じクラスだったよな。

「乃野、ななの電話番号なんて知らないよな?」 と聞いてみた。
すると、
「え?わかるよ。でも、変番してなければだけど。 去年までは皆してフツーに話はしていたから・・。」
少し寂しそうに乃野は言った。

「変番してたらあきらめるけど、まずは、その番号教えて。」

「う、うん」



《乃野side》

私はスマホを取り出して、ななちゃんの名前を探し薫に見せた。
薫はそのスマホを手に取ると、自分のスマホに番号を打ち込んでる。
なんで ・・ 
他の女の子の番号聞くのかな。
ななちゃんて、薫のコトが大好きだし。 

なんか ・・ ヤダな。



《薫side》

~~~~♪~~~~~♪~~~♪
「もしもし~、誰~?」    この甘ったるい声は・・ ビンゴ!!

「なな、俺。」  「!!っえっ?!もしかして、か、薫くんっ?!!」
あきらかに動揺していると思われるななの声。

「そ。」  「えっ?っ?!なんで薫くんがっ??なんで?え?」
たぶん自分でも何を言っているのかわからないのだろう、ななは。

「今から出てこれね?」
俺がそう聞くと、たぶん首を思いっきり縦に振っているのだろう、途切れ途切れの声で、
「うっん!うん!ど、ドコにっ、行けばいい?の?か、薫くんっ」

「俺んちわかるっしょ?」  「う、うん。もちろんっ!」
「じゃ、俺んち来て。」 「えっつ?!!い、いいのっ?!!」
「うん。下に着いたら、この番号にかけて。すぐ向かえに行くから、じゃな。」
俺はそれだけ言うと電話を切った。
ななの返事は聞くまでもないから。

「ん?」 乃野の表情が暗い
「の、乃 ・・」 と話かけようとした瞬間、
~~♪~~~~~♪~~~~♪
「早っ!!」 3人して声をあげた!

案の定、着暦はさっき打った番号。 ななからで、
「もし。」と出ると、
「はぁはぁはぁ ・・ か、薫くんっ!つ、着いたよっ!」 すごく息が乱れてる声。どんだけマッハ?

「今から下へ行くよ。」 そう言って電話を切り、立ち上がった。

ギュ   「?!」
見ると、乃野が俺の袖を引っ張ってる。 顔はうつむいたままだ。 
ふっ。 なんか誤解してやがるな。

ポン! 俺は乃野の頭に手をやると
「大丈夫だよ。乃野が心配するようなことないから。」 と、ニコッと微笑んだ。
それを見て、一応、安心してくれたのか乃野の手は俺の袖からゆっくり放れた。

俺は部屋を出て、エレベーターに乗り下へと向かう。
1階に着いて、セキュリティのかかったドアを開けると、真っ赤な顔をしたななが立っていた。

「悪いな。いきなり呼び出して。」 俺がそう言うと、ななはブンブンと頭を横に振って 
「ぜっ、ぜんぜんっ!私は薫くんの為だけに生きているからっ♪」といつものセリフを言ってのけた。
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