この恋は狂暴です
《乃野side》

なんか、 ・・なんかすごく話が大きくなってる気がする。
ううん、 なってるんじゃなくて、もともとこんな大きな事が仕組まれてたんだ。
その伯子夜の彼と美和の手によって。

美和は平気なのかな。 泉や大ちゃん、薫や私、ななちゃんまでも。
すべて敵にまわす様なことして。
薫は何か険しい顔をして、大ちゃんと電話で話してる。
桃も隣で聞いているみたい。

ななちゃんは、 「っつ?!え?」 ななちゃんっ?
私のすぐ真横にいる?いつのまに?

「乃野さん、大丈夫?」 そんな言葉をかけてくれた。

「うっ、っ ・・うん。 」私は泣きそうになるのをグッと我慢して笑顔を見せる。
すると、ななちゃんは
「はぁ――――――――っ良かった――っ♪ずっと俯いているから心配しちゃったよっ。」と笑った。

「あっと ・・ ごめん。」
「ぷっ!ホント乃野さんイメージ違うッ!!マジかわいい♪」
「え?」
「私、今までの分、ううん、それ以上に乃野さんに協力するから何でも言って!」
ななちゃんはそう言うとガシッと両手を握りしめてきた。

なんか ・・ 嬉し。こんな事、高校に入ってから初めて。
去年は、話とかしててもまだ深くは仲良くなれる友達いなかったし、それに何かと美和が、周りの子たちとの距離をつくってて・・ 今思うと、最初から 
・・ 全部 ・・・っ、

「―――――――――――――――― っつ!!」
私はななちゃんの手を握り返し、
「ななちゃん、ありがとっ!」 そう言って笑った。

そう!いつまでもくじけてなんていられない!
私も闘う! もう守ってもらってばかりは嫌!

本来、泉と同様、昔から暴れまくってたんだ、私は弱くはない。 
ただ、気持ちで負けてただけ。

美和、私だけじゃなく私の大事な人たちを苦しめた罪は大きいよ。

私の顔つきが変わった。
桃はそれに気付いて、ヤベぇなって顔してる。
薫もその変化に気付いたらしく 、ふっと微笑んで、
「今、ココに大紀くんたちが向かってる。」 と言った。


私は負けない!


《薫side》

乃野の顔つきが変わった。 ふ。いい顔してるじゃん。
また惚れ直しちゃったかも(笑)

あの泉とタッグ組んでたくらいだから、乃野もかなりの戦歴はあるハズ。
でも、油断はできない、あっちもなかなかの策士だからな。

ゼッテー、乃野には指一本触れさせねぇ!


俺が、守る!
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