この恋は狂暴です
《薫side》

俺の顔はたぶん・・今、昔の顔になってるだろう。
そして、桃の奴も。


「だから、・・ななは最初、俺が乃野の事を聞いた時、やめといたほうがいいっていったんだな。」
俺が静かにそう言うと、ななはコクッと頷いた。

「でも、全然違うじゃんねーっ! ホントごめんっ乃野さんっ!」
ななは半泣き状態で何度も謝ってる。
「うん ・ ・ ・ うん。 いいよもう、ななちゃん ・ ・大丈夫だから。」


「俺はどうも大丈夫じゃねーな。」

「俺も。」



《乃野side》

薫と桃が2人して立ち上がる。

え? ふ、2人とも顔が怖いんですけどっ!

「私も許せないっ!こんなウソ流して!」 ななちゃんまで立ち上がる。
「でも、どうする?女相手に乱闘もできねーし?」 桃が薫に聞くと、
「俺は女だろーがカンケーねぇけど?」
「ああ、薫くんカッコいい~♪私も殴ってほし~♪」
「えっつ?!」 薫と桃は、一瞬引いたらしく声がうわずっていた。


「あ、でもぉ、美和ちんの彼氏ってさ、」 ななちゃんの言葉に皆が驚く。


え?美和、彼氏いたの?ん、まぁ ・・ モテるもんね。美和。
薫に告ったあとにすぐできたのかな?

「誰でもいいってか、あの女っ」 薫がそう履き捨てる。

「?でね。その彼氏って、族関係の人みたいだから、気をつけたほうがいいよ。」
え?   「族の名わかんねぇ?」 薫がななちゃんに聞く。

「う―――んとね。たしかぁ、・・伯子夜だったと思う。」

「!!」 薫の顔が歪む。

伯子夜って・・聞いた事がある。 なんでもアリの危ない連中の集まりって。
「また、たちの悪ィ奴が彼氏なんだな。」 桃が言う。


「もう付き合って、2年ぐらいらしいよ?」


ななちゃんのその言葉に私達3人は凍りついた。



《薫side》

はあ?2年も?  って、え?
それっておかしくね?

俺に告る前から彼氏がいた。しかも、伯子夜の・・

――――――――――――――――――――――― っつ!!!!
もしかしてっ!!
―――――――― もともと、美和って奴のねらいって―――― 
俺でも、大紀くんでもなく、

そのバック!
LALIELとスカルドールの潰しあいかっ?

大紀くんはわかる、でもなんで俺?
「たぶん、薫がLALIELとスカドルの潰し、ジャマしたからじゃね?」 
桃がたぶん同じ事を考えてたのだろう、そう言った。

「あ、ああ・・そっか。 なるほどねぇ ・・・ ちっ!あの女っ!!」
「2大勢力潰させようとするくらいだから、もしかして相田の彼氏って伯子夜の幹部?」 桃の言葉にななちゃんは、
「う――――――んっ ・・どうだったかなぁ」 と首を傾げる。

「大紀くんに聞いてみるか。」 俺はスマホを取り出して、大紀くんにかけた。

~~~♪~~~~~~♪~~♪ ブツッ!
「は?切りやがったっ?大紀くん!」
するとすぐに、 ~~~~♪~~♪~~~ 俺のスマホが鳴る。  ピッ。

「もし~大紀くん?」  「お――――っ!薫、悪ィ!電話取ろうとしたら切っちまったっ、悪ィ悪ィ。」

「ふ―――――ん。泉に切られたんじゃなく?」 俺の問いかけに、
「うっ!なんでバレたっ?おめースゲーなっつ!!」

はぁ――――――――――   「まだ、会議室にいたんすか?タフっすね。」
「当たり前でしょ!私が相手なんだから♪」 いきなり泉が横からしゃべってきた。

「はいはい。お楽しみのところ悪いんですけど、伯子夜の事、ちょっと教えて。」

俺が伯子夜の名前を出すと、二人して 「あ?」 と声をあげた。
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