この恋は狂暴です
ま。
そういう時は






「乃野ちゃ~ん♪」

ギッっと振り向きざまに強い目力に睨まれる。

「勝手に人の名前呼ばないでっ!」  その強い瞳を持つ彼女は、そう言って向きをかえスタスタ歩き始めた。

そう。
考えてもわからない時は本人に直接聞くのが一番てっとり早いんだ!
昨日、考えに考え抜いた末、これが俺の結論!

「あれ?(乃野)でいいって言わなかったっけ?」
俺は意地悪く答える。

カ―――――――――ッと顔を赤らめた畑野さんは、又、俺の方に向きなおし
「やっぱりダメになったのっ!!」
って言って立ち去ろうとするもんだから

はぁ―――――――――っ。
なんでそんなカワイイ事言うかなぁ、まーた危ない俺が出てきちゃうじゃん

ほら

「っつ!!」

畑野さんの腰に腕を回して体を引き寄せる
「なっ!なにすんのっ?あ、朝っぱらからっ!!」
顔を真っ赤にして怒鳴る、怒鳴る畑野さん♪

「朝じゃなきゃいいんだ?乃野は」

「!!へ、変態っつ!!」

くくっ。
カワイイんだけど!マジで

さてと。これからどうしようかな?
ここから一番近い場所は・・
保健室・・か。


体を引き寄せたまま、俺は保健室へ向かった。

「ちょっ、ちょっとぉ――――――っドコ行くのよっ!離してっ!――――っつ――か離せ―――っ!!」
両手で俺の胸を叩き抵抗する畑野さん

でも。

「そんなんじゃ離れないよ」 と耳元で囁いたら、ビクッっと体を硬直させて畑野さんの抵抗が止まった。


保健室まで来て、中に人が居ないのを確認した俺は畑野さんを保健室へと引き入れ
すぐさま、ベッドの回りを囲んである白いカーテンを開け、畑野さんをベッドに押し倒した。

「!!!えっ?!」 状況が理解できないのか畑野さんは目を見開いてる。


「乃野、わかるよね?これからする事。」 俺はさらに意地悪く言った。

「え?わから・・」 そう言いかけた口を俺の唇で塞ぐ。
「んっ!つ!ー!」 畑野さんの体が硬直した。

「すぐに良くなるから」 俺は一旦、唇を離してニッコリ笑う。

「――――――――――――――――― っつ!!」
畑野さんの顔がみるみる青ざめる


そして
震えだした。


それを見て俺は、
「やめてほしい?」 って聞いてみた。

カタカタ震えて、コクッとうなづく畑野さん。   
瞳が涙で潤んでいる。


「じゃ・・・教えて」

俺は続けた。 「俺といつ、どこで会った?」


その言葉に畑野さんの瞳に溜まっていた涙が流れ落ちた。
 

「・・・思い出してもくれないんだ」


その言葉にその涙に俺はイラつく。



「・・もういいよ。もう聞かね」



俺は思い出せない。
畑野さんはわかってて、俺はわかってないって事に無性にイラだった。

「抱く気にもなんねーし、彼カノ解消してもいいよ畑野さん」
俺は畑野さんから体を離すと反対側のベッドに寝転んだ。

そんな俺を見て畑野さんは
「っ・・」と何か呟いて保健室から出て行った。



もういい。
なんかめんどくせ・・女に振り回されるのって疲れる。

はぁ。とため息をついていると、保健室の先生が入ってきた。


「あんまりココ利用しないでくれる?薫くん♪ヤキモチやいちゃうんですケド?」
と、その先生は俺の寝ているベッドに腰掛けて言った。

「・・まだ未遂だし。 じゃ凛子さん続きさせてよ」

凛子さん。つまりこの保健室のセンセ。彼女も俺の事が大好きみたいで、ことある度に誘ってくる。

ま、凛子さんめっちゃスタイルいいし、美人だからな。

「めずらし。薫くんから誘ってる!嬉しい♪ふふっ♪」
そう言って唇を重ねてきた。
俺も拒む必要ないから、そのまま受け入れた。


何も

考えたくなかったんだ。
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