未来絵日記
指先が震えた。
今ならやり直しがきく。

ルミを巻き混みたくない。
あの二人は、必要がないから書いた。



私はーーノートに印したルミの日記を消そうとした。







突然部屋の電気が消えてーー
赤くなった部屋。



気味が悪くて後ずさる。

後ずさる場所は壁ーーーー。

ぬっ、と壁から青白い手が出てきた。

悲鳴をあげる間も無いぐらい、早い速度で、首元にひんやり、とナイフが添えられた。


肩に黒い長い髪がかかる。



背中から抱きしめられてるような感覚に、息が止まる思い。



"何してるの?
今更復讐は消えないよ?
あなたが選んだ復讐よ。
もし、1人でも復讐したい相手を助けたいなんて、思ったらーーーー








私があなたを消してあげるーーーー"









怖いーーーー。





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