私に恋を教えてください
帰り際にふと抱き寄せられた胸の逞しさや、男性らしいフレグランスの香り、それから柚葉の頭を包んでしまうような手の平にもドキドキしてしまって、どうしたらいいか分からなかった。
柚葉はただ、動きを止めることしかできなくて。
それでも『俺のこと、考えて?』と囁かれたその言葉が、頭から離れない。
すっごく、すっごく、考えてしまいます‼︎
──ダメだ……これはガチだ。
ぼうっとしている柚葉を見て、透悟は確信した。
一体、どこの誰なんだよ⁉︎
シスコンと呼ばれようが何だろうが、柚葉は絶対に守ると透悟は決めている。
透悟は幼稚園に上がる前までは、実はとても泣き虫だった。
榊原家ではたった1人の男子だったし、泣いても周りが助けてくれる様な環境だったし、両親にも親族にも甘やかされて育った自覚はある。
けれどある日、幼稚園で女の子に『透悟くん、あっちに行ってよ!』と言われて号泣した。
たまたま泣いていた時に、柚葉が通りかかり『どうしたの? 透悟くん⁉︎』といつもの様に慰めてもらっていのだ。
そうしたら『お前さあ、何であっち行けって言われたのか分かる?』と同じクラスの男の子に聞かれた。分からなくて、透悟はふるふるっと首を横に振る。
柚葉はただ、動きを止めることしかできなくて。
それでも『俺のこと、考えて?』と囁かれたその言葉が、頭から離れない。
すっごく、すっごく、考えてしまいます‼︎
──ダメだ……これはガチだ。
ぼうっとしている柚葉を見て、透悟は確信した。
一体、どこの誰なんだよ⁉︎
シスコンと呼ばれようが何だろうが、柚葉は絶対に守ると透悟は決めている。
透悟は幼稚園に上がる前までは、実はとても泣き虫だった。
榊原家ではたった1人の男子だったし、泣いても周りが助けてくれる様な環境だったし、両親にも親族にも甘やかされて育った自覚はある。
けれどある日、幼稚園で女の子に『透悟くん、あっちに行ってよ!』と言われて号泣した。
たまたま泣いていた時に、柚葉が通りかかり『どうしたの? 透悟くん⁉︎』といつもの様に慰めてもらっていのだ。
そうしたら『お前さあ、何であっち行けって言われたのか分かる?』と同じクラスの男の子に聞かれた。分からなくて、透悟はふるふるっと首を横に振る。